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【まちやま通信】第3号(2022年6月20日配信)
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毎月20日に、イベント情報のほか、四季折々の里山暮らしの様子や、その時々に感じていることなどを、タイムリーにお知らせしていきます。
一方通行の発信は本意ではございませんので、リアクション大歓迎です。
本メールへの返信で、お気軽にコメントをお寄せください!
○○ 様
こんにちは!まちやまの塚原(サティ)です。
今年は関東の梅雨入りが早かったですね。
田んぼには本当に恵みの雨。でも、畑をやる時は降らないで欲しい。わがままな6月の私です。
5月末から始まった田植え体験は、本日ちょうど4日目を終え、残すところあと1日。
6月中には全て植え終えて、7月は草取りにいそしみます。
田に力と書いて男。今年も目いっぱい田んぼと関わりたいと思います。
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★今月のTOPIC 〜谷戸の米づくり〜
地元新潟の現代的な米づくりと、多摩丘陵の昔ながらの谷戸の米づくりを比べてみたいと思います。
■水源
当たり前ですが、米づくりには水が欠かせません。
田んぼに水を張らないことには代かきは出来ないし、田植え後しばらくは、水が十分にないと分けつ(苗の本数が増える)が進まず、収量が落ちてしまいます。
そのため、お米の産地では、コンクリートで作られた用水路が縦横無尽に張りめぐらされています。
用水は、ダムや大きな山を水源とし、大きな河川から、時にポンプを使って引かれています。
なので、雨が降らなくても、水の心配はほとんどありません。
(私は実際にそういったところで米づくりをしていないので、水の調整など、きっと地域ならではの苦労はあると思います)
一方で谷戸の田んぼでは、ため池があるところもありますが、大抵は田んぼの脇に溝が掘られて小さな川が作られ、そこから水を引くというやり方です。
抱かれている山が大きければ、湧き水(染み水)もジワジワと長く出てくれて川の水量も安定するのですが、私が使わせてもらっている東谷戸は、山が小さく、1週間も雨が降らないと、ほとんど川が涸れてしまいます。まさに雨頼みです。
雨好きは稀かと思いますが、米づくりをするようになってから、私は毎年5~7月にかけて、本気で雨乞いをしています。
■田植え
新潟の平野部では、田んぼ1枚がとてつもなく広いです。
1枚で1,000m2くらいが標準的だったような・・・
最近では、より効率的に作業するため1ha/枚の田んぼも増えているそうです。
なので、田植機も大型です。
新潟の親戚の田植機は、30年前の記憶ですが、確か8列植えだったと思います。
今はさらに進化しているかもしれません。
町田でも田植機を使っている農家さんは多いですが、せいぜい4列植えです。
谷戸の田んぼは面積が小さいので、大型の機械はオーバースペックと言えます。
(地形的な条件で、大型機械が入れられないという理由もあります)
4列植えだと、植え始めたらあっという間に終わっているように見えます。
2列植えの小型田植機も見かけます。
うちのように体験でやっているところは、手植えです。
手植えは、大地との一体感があって私は好きです。
慣れてくると瞑想しているみたいに没頭できます。
■稲刈り、脱穀
新潟の平野部では、大型のコンバインが使われます。
コンバインは、稲刈機と脱穀機と風選別の機能を合わせ持つ農機です。
(英語だと「結合する」「兼ね備える」などを意味します)
一度に何列を刈っていたんだろう・・・記憶があいまいですが、やはり8列くらいだった気がします。
刈り取られたお米は、機械の中で脱穀、選別されます。
畦道にフレコンバック(大きいものは1tとか入っちゃう巨大な袋)を乗せたトラックが待機していて、
一定量の籾がたまったら、コンバインからアームを伸ばして袋に投入します。
トラックは、そのままJAなどが管理するカントリーエレベーター(共用の大型倉庫)に籾を運びます。
倉庫内に機械乾燥の設備があるので、天日干しはしません。
※自前の設備を持っている農家は、カントリーエレベーターには入れません。
町田周辺には、カントリーエレベーターなどはないため、
バインダーという刈り取りと結束(バインド)の機能を併せ持つ農機がよく使われています。
大体、2列刈りです。
たまに、水が抜けづらい田んぼがあり、そういったところは機械が入れられず、手刈りとなります。
まちやまでは、ノコギリ鎌で全て手刈りをしています。
機械乾燥の設備を持っている農家も少なく、天日干しの風景があちこちで見られます。
脱穀は、ハーベスタという脱穀&選別が出来る専用機械が使われています。
私も半分以上はハーベスタをお借りして使っていますが、体験の際には、足踏み脱穀機を使って藁と籾に分け、
唐箕を使って藁屑を飛ばして、籾を選別しています。
■藁切り
コンバインは、藁を刻んで田んぼに吐き出す機能も備えています。
つまり、稲刈り時に全て完了してしまいます。
藁の養分が田んぼに還されるので、その分、肥料は少なくて済みます。
天日干しの場合は、脱穀後に藁が残ります。
稲藁は、畑でマルチ等に使われることが多いです。
田んぼに還さないと、その分、土から養分(カリウムが多いらしい)を持ち出すことになるので、
その分は、堆肥や肥料で補う必要があります。
うちの周りでは、藁の代わりに落ち葉を入れている農家さんも多いです。
私は、最近は藁切り(カッター)で適当に刻んでから、田んぼにばらまくようにしています。
* * *
なんだか、小学校の社会科みたいな記事になってしまいましたが、
あらためて比較してみると、やはり新潟は効率が圧倒的に違うと感じました。
一方で、ポンプを使わずに川の水を引き、手植え、手刈り、天日干し、足踏み脱穀&唐箕がけ・・・
これらの行程は、ガソリンなどの化石燃料は基本的に使わない。
それでもできるんだ、ということを知っていること自体は、大きな意味があると思います。
※脱穀の後の籾すりは、どうしても電動の籾すり機に頼っているのが現状です。
昔は、水車&石臼だったはず。今年は石臼にもチャレンジしてみようかな・・・)
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★四季折々の里山暮らし
~5月28日~
夏野菜の苗づくり。4cm四方のセルトレイで発芽させ育てた苗を、
9cmの育苗ポットに鉢あげ。年中の娘が大活躍。
いろんなコトが出来るようになってきました。
6月12日
知人の梅林にいって、梅もぎ(拾い)。
前夜に強い風が吹いたようで、良さそうな梅がたくさん落ちていて、
拾うのが止められない。貧乏性が出てしまいました。
6月14日
いただいた梅で梅干しづくり。
ヘタを取って洗い、塩と梅を交互に甕に入れる。
重石を載せて2日も経つと、梅から水分が出てきて塩漬けに・・・
日本の食文化、万歳。
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★プロジェクト紹介
週末の主催イベントの他に、平日に動いているプロジェクトを紹介しています。
~ひなた村・菜園プロジェクト~
町田市にある青少年施設「ひなた村」とは、まちやまを立ち上げた2015年から受託事業の活動場所としてお世話になっていたのですが、南向きの斜面が遊休地となり、毎年ただ草刈りだけされているのが気になっていました。
それなりに畑のノウハウを蓄積できてきた2019年あたりから、菜園としての活用を持ちかけていたのですが、コロナ禍を機に、2020年秋から施設内の遊休地を再生・活用する菜園プロジェクトが動き始めました。
2020年度は、有志の保護者の皆さん(サポーター)を募って、月2回、開墾作業を地道に進めていきました。
そして2021年から、小学生向けに月1回の放課後活動「自然菜園クラブ」をスタートさせました。
昨年度は平均して5名ほどだった参加者も、2022年度はコンスタントに10名を越え、賑やかになってきました。
6月8日には、昨秋に蒔いた小麦の収穫。子どもたちが鎌を持って一斉に取りかかると、あっという間に全て刈り取られてしまいました。
この小麦は、7月に脱穀、8月に石臼で挽いて、9月に親子のピザづくりへの繋げていきます。
ピザには、菜園で育てている夏野菜も採れたてをトッピングする予定です。
自然の力、野菜の力を感じてもらいつつ、自分たちでもやればできるんだ!という実感を得てもらえたらと願っています。
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★今後のスケジュール
・まちやまファーム
7/10(日) 小麦脱穀、じゃがいも収穫
・まちやまひろば
7/24(日) 流しそうめん
・aini流しそうめん
7/17(日)、7/29(金)
・aini田んぼの草取り
7/6(水)、7/20(水)
・ひなた村 菜園サポーター活動日
6/23(木)AM、7/7(木)AM、7/21(木)AM、
7/13(水)PM←放課後の子ども自然菜園クラブ
本日の配信は以上となります。
お気軽に感想などお聞かせください(本メールへの返信でOKです)。
次回は[2022年7月20日]の配信を予定しています。
いよいよ暑さが厳しくなってきそうですね。
熱中症の話題が増えそうですが、人間の体は順応する力があります。
少しずつ体を慣らしながら、夏本番に備えていきましょう!
まちやま 塚原
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