配信日 2022年05月20日
タイトル(件名) 【まちやま通信:2022年5月号】旬はいつだろう?
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【まちやま通信】第2号(2022年5月20日配信)
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毎月20日に、イベント情報のほか、四季折々の里山暮らしの様子や、その時々に感じていることなどを、タイムリーにお知らせしていきます。

一方通行の発信は本意ではございませんので、リアクション大歓迎です。
本メールへの返信で、お気軽にコメントをお寄せください!


○○ 様

こんにちは!まちやまの塚原(サティ)です。

我が家の周辺(町田市の小山田地区)では、今週に入って田に水が張られ、カエルの合唱が一気に大きくなりました。まちやまでは、5/29(日)から今年も田植えが始まります。

新潟生まれの私は[田植え=GW]とすり込まれていたので、小山田で田植えの時期が違うことを知った時に、驚きと面白さを感じたことを覚えています。
谷戸田は大規模な灌漑もなく、山からの絞り水(湧水)頼みなので、入梅を待って田植えということもしばしば。空梅雨の時にまとまった雨が降ると、心の底から「ありがとう!」と思います。自然とリアルに関わり合いながら暮らす感じが好きです。

田植えの話を受けるわけではありませんが、今回は“時期のズレ”に関するお話しをしてみたいと思います。


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★今月のTOPIC
~『旬』はいつだろう?~

我が家の庭には、1m×2mほどのイチゴ畑があります。4月に入って花が咲きはじめ、GW明けから実が赤くなって、今週は毎日10個以上収穫できています。まさに今が『旬』です。

でも・・・ちょっと待ってください。イチゴって、冬のイメージありませんか?
最近スーパーの店頭で、イチゴをあまり見かけないですね。イチゴの旬は、本当に5月なのでしょうか?

   *   *   *

『旬』という言葉を広辞苑の無料検索で調べてみると、【魚介・野菜・果物などがよくとれて味の最もよい時】と出てきました。
そこで流通量を調べてみると、1月からイチゴが多く流通するようになり、ピークは3月だそうです。また、味に関しては、冬の低温下でじっくり育てた方が甘みが増すとのこと。
これらの事実から、現代におけるイチゴの旬は、冬から早春にかけてと言えそうです。

しかしながら、我が家では3月にはまだ花も咲いていませんでした。植物の分類を調べてみたら、イチゴはバラ科で、サクラの仲間でした。4月に花を咲かせるのも納得です。イチゴの元々の旬は5月だったと言えそうです。
(ソメイヨシノのさくらんぼも、5月に入ってあちこちで落ちていますね。食べられませんが!)

では、なぜ旬が動いたか。これは、クリスマスにイチゴのケーキを食べる風習が広まったことや、初物好きの日本人の趣向が影響していると言われています。そして、旬の移行を可能にしたのが、温室栽培の技術や設備です。
旬の時期が移り、冬場のイチゴの方が味がよいと知ってしまった以上、今後、5月に旬が戻ることはおそらくないだろうと思います。

   *   *   *

人間は、旬の時期を変える力を持ちました。
変えるに至った理由の多くは、経済的なこと、農家の経営などに起因している気がします。
結果として、季節を問わず安定して食べられたり、より美味しいものを口にすることができるようになりました。

でも、私はやっぱり5月の、水分や酸味を欲し始める季節にイチゴを食べるのが好きです。
1月にイチゴを買おうとはあまり思いません。季節をだまして実をならせている感じが好きになれないという感覚的な理由もありますが、動物的に、寒い時期にイチゴを食べたいと思わないのです。

元来の旬が失われつつある中で、私は以下の2点が気になっています。

・エネルギーの視点
 地域にもよりますが、特に厳冬期の温室栽培には多くの化石燃料が必要になると思います。

・健康の視点
 本来、旬の野菜は、その季節に必要な養分や水分を体に供給してくれると言われます。
 例えば、夏が旬のキュウリは、水分が多く体を冷やす効果があります。
 旬の時期が動いたときに、必ずしもそうとは言えないなと思っています。

   *   *   *

長い年月をかけて育まれてきた、野菜の旬を大切にする文化。
これから私たちがサステナブルな文化を紡いでいくための大きなヒントがそこにある気がします。

野菜の元来の旬を知り、旬のものを選んで食べることは、エシカル消費(人や社会・環境に配慮した消費行動)そのものではないでしょうか。
そして、元来の旬を感じるのにオススメなのが、家庭菜園。
プランターでよいので、ご家庭でも何か育ててみてください。きっと面白い発見と感動が待っていますよ!


 ※エシカル消費(消費者庁HPのリンクです)
  https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_education/public_awareness/ethical/about/


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★四季折々の里山暮らし

~4月下旬~
大谷里山農園の田んぼ周りの草刈り。今年に入って本格的な草刈りはこれが最初だったので、徐々に体を慣らしながら、短時間×数日に分けて作業。今年も始まるなあ、と気持ちを新たにしました。

〜4月28日〜
GW前に、ようやく夏野菜の種を本格的に蒔きました。娘と一緒に作業したのですが、思ったより丁寧に蒔いてくれました。成長に感謝。

~5月2日~
冒頭で触れた、湧水頼みの東谷戸の田んぼで植えるイセヒカリの籾を蒔きました。今年は初めて自宅庭での育苗に挑戦。低温が続いたせいか、予定通りに発芽せずに焦りましたが、発芽後はまずまず順調に育ってくれています。

〜5月15日〜
主催の親子菜園体験「まちやまファーム」を開催、皆さんと一緒に夏野菜の苗や里芋を植えました。4月に蒔いた種は、低温がたたって植付けにまで至らないものが多く、継続して育苗することにしました。ファームでは小麦が順調に育っていて、6月の収穫が楽しみです。

~5月19日~
ファームの入口付近に生えているお茶の木の新芽や若葉を摘んで、初めてお茶を作りました。摘んだ直後から発酵が進んでしまうので、すぐに加熱し(蒸し)、その後、手揉みと乾燥(熱で水分を飛ばす)をひたすら繰り返します。作業は単純だけど楽しい。
完成したお茶は、家族にも合格点をもらえました(多分)。小さい子でも遊び感覚でやれるので、来年は皆さんにも体験してもらいたいと思っています。


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★帝京大学小学校 里山プロジェクト

4月後半から、先生方との打合せやフィールドワークが本格化し、里山エリア(畑、森、竹林など)を使った授業も始まりました。

<先生方との現地調査>
竹林で竹の子を見つけた時の、先生方の子どものようなテンションの上がり方がとても印象的でした。大人が本気で感動すること、その原体験こそがよい授業に繋がるという確信があるので、本気で喜ぶ先生方を見て、私も嬉しさを隠しきれませんでした。
図工の先生が竹の皮を見て「これがバレンの材料ですよ!」と興奮して話してくれました。普段、皮を見ていても私にその発想は全くなく、専門性が表に出た面白い瞬間でした。

<授業サポート>
3年生の理科では、大豆を育てるための畝づくりの授業に入りました。
理科の先生は、なぜ畝を作るのかを子どもたちに考えてもらうところから授業をスタートさせていました。
同じく3年生の図工でも、先生が素材を渡して決まった物を創作のではなく、面白いもの探しという名目で里山エリアに入り、何がしたいか、何が作れそうかというところから子どもたちと一緒に考えるプロセスを踏んでいました。

まだ実際に関わり始めて1ヶ月半ほどですが、主体的な学びのアプローチが学内(先生方)に浸透しているのが随所で伝わってきて、自然のみならず、恵まれた人的環境の中で一緒に活動させていただけることに、喜びとワクワクが高まっています。
子どもたちの学びの意欲を高め、可能性をより広げる場として、一歩ずつ里山の場づくりに励んでいきたいと思っています。


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★今後のスケジュール

・まちやまファーム
  6/5(日) 小麦収穫、サツマイモ苗植え

・まちやまひろば
  5/29(日) 田植え

・aini田植え
  6/15(水)、6/19(日)、6/27(月)

   平日体験ページ https://helloaini.com/travels/33934?prcd=J2d
   週末体験ページ(PM) https://helloaini.com/travels/33930?prcd=J2d
   ※閲覧用パスワードが求められた場合は、塚原まで個別にメールください。

・ひなた村 菜園サポーター活動日
  5/26(木)AM、6/2(木)AM、6/23(木)AM
  6/8(水)PM←放課後の子ども自然菜園クラブ


本日の配信は以上となります。

第2号、いかがでしたでしょうか?
お気軽に感想などお聞かせください(本メールへの返信でOKです)。

次回は[2022年6月20日]の配信を予定しています。

そろそろ梅雨入りのニュースが聞かれる季節になりましたね。
今のうちに、初夏の心地よい空気をたくさん吸っておきましょう!

まちやま 塚原


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[いつも こころに 里山を]
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